6. 砕けた電柱


日本製紙東側

作業が終わった後、四人で少し回り道をして日本製紙の東側に回ってみた。

この一角だけでも二千戸余りが全壊しガレキの原っぱになっている。
圧倒されて息が詰まる。
反町さんが少し歩こうと言った、おそるおそる車を降りた。






砕けた電柱



電柱も砕けて一本も立ってない。何人かのお年寄りが呆然と歩いていた。
この状況で十数件の家が崩れてないのは奇跡的だ。








門脇小の前

少し高台に学校が見える、そこを目指して歩いた。何カ所か花がたむけてあった
校庭にお爺ちゃんがぽつんと立っていた、こちらの方ですかと聞くと力無く首を振った、私もそれ以上言葉が続かない

門脇小校庭




門脇小学校の校庭には百台以上の車が山になり燃え尽きていた






門脇小玄関花束



校舎の玄関の前に花が置いてあった
入ってみようか迷ったが、屋上まで上がる事にした。






浸水した一階





津波が入った一階部分の職員室あたり、足の踏み場もないほど散乱している





焼失した教室





1~3階の東側の教室は全て燃えている、流れ寄せた車に火が付き、校舎に延焼したのでしょう。





門脇小屋上

屋上から見ると、海がすぐそこだ、海岸まで750mしかない。右下にプールが見えたのでそこに行く事に。

門小プール




プールの中に一台の車が有り、板が掛けられて有った。
たぶん運転席から遺体を引きずりだしたのだろう。じわりと涙があふれて来た。四人とも言葉にならずボランティアセンターに向かった。





 

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