平成23年4月3日出発 4月11日帰着
(ボランティア日誌 http://www.riki.jp/ に詳細を書いてありますのでホームページを見てください)

4月5日より4日間 石巻専修大学に有る石巻ボランティアセンターにて支援活動をして、その後女川原発の有る女川町などを視察してきました。


女川町ではコンクリートの建物も倒壊していた。 右は交番の基礎部分。死者・行方不明者は12.5%1,248人
グーグルアースでは3月30日の衛星写真を見る事が出来ます。

石巻市は仙台市に続く宮城県第二の市です
人口162,822人のうち死者・行方不明者5,252人(3.2%) 避難者数16,937 10.4%
世帯数(戸) 60,928のうち 全壊28000戸 45%

以上が公式の発表ですが、あくまでも行方不明者は捜索願の出たものだけで、一家全滅で捜索願の無い数は含まれていません。
正確には住民票を元に調査しなければならないのですが、宮城県では人口の少ない二つの町村しか調査されてないとメディアで聞きました。

 床上浸水をして二階で住んでいる人を含めると約四万人がまだ避難生活を送っていることになり、一カ月になるのに配給の晩御飯はパンにジュースお握り一個と暖かいものが食べれていない状況です。約八割の人は低体温症になっており、子供や老人には非常に厳しい環境下で生活しています。震災後避難所で亡くなった人は300人になるそうです。
 小さな子どもたちもパンは食べたくない、暖かいご飯が食べたいと言ってました。各ボランティアや自衛隊などが炊き出しをやっていますが、まだまだ十分に行き届いてない状況です。

またヘドロが内陸部4kmまで侵入しており、4月9日東京で発行された朝日新聞の27面に「ヘドロ 体に大敵 素手で扱わないように」とのタイトルで「ヘドロには海底の堆積物や砂利のほかに、ごみや下水、廃材などが混じっていて、赤痢菌やチフス菌などの病原性微生物や、重金属・ポリ塩化ビフェニールなどの有害物質も含まれている可能性があり、乾くと粉塵になって体内に入る可能性もある。」
 梅雨になれば撤去したヘドロがまた流れ出します。夏になれば粉塵となって二次災害が発生するでしょう。

 ヘドロが入りこんだ自宅の二階で生活している人は石巻だけで一万世帯を越えると思います。いまボランティアの一番の仕事は、一階部分の家具や使えなくなった家電とヘドロの搬出です。自衛隊は道作りで手一杯。

 石巻ボランティアセンターには平日600人、土日曜日で1000人(4月7日前後)が来ています。石巻全体で多い時には2000人のボランティアが働いています。ボランティアセンターに来ている要求件数は4月13日で1000件を超します。一軒あたり5~10名の人 手が必要となりますので、そのままでも二週間以上ですが、日々の処理をする件数より、日々の上がってくる要求数の方が多いのが現状です。

いまだに、ガス、水道の通ってない所も多くあります。避難している人たちも、この一カ月で限界に来ています。お金だけでは解決しません、ボランティアに行ける人は行くべきです。一刻も早くこの状態を回避しないと、日本は不況のスパイラルに巻き込まれ沈没します。政府を頼らず個人が自主的に動く時です。



柱も粉々に、お年寄りが呆然と歩いている
日本製紙の東側の一角は完全に壊滅していた



門脇小学校の校庭、約100台の車が山になり燃えつきた
玄関の前には花束が置かれていた